サッカー

カスパー・ユンカーはなぜ浦和レッズを選んだのか(キャリアハイでヨーロッパを離れて日本に来た理由とは)

カスパー・ユンカー

カスパー・ユンカー選手がJ1浦和レッズに加入することが決定しました。

本記事ではカスパー・ユンカー選手が移籍を決めるに至った経緯や浦和レッズでの今後について掘り下げて話をしていきます。

①カスパー・ユンカー選手の簡易経歴

②浦和レッズ移籍までの経緯

  • キャリアハイで日本を選んだ理由
  • クラブとの対立と素行への懸念

③浦和レッズでの期待値

  • カスパー・ユンカー選手の魅力と期待値
  • チームとのフィットに関する懸念

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カスパー・ユンカー選手の簡易経歴

【クラブ経歴】
2013 – 2016:ラナースFC/デンマーク(17試合 / 0得点)

2015:FCフレぜリシア/デンマーク(0試合 / 0得点)※レンタル

2016 – 2018:オーフスGF/デンマーク(61試合 / 7得点)

2018 – 2019:ACオーセンス/デンマーク(25試合 / 3得点)

2019:スターベクIF/ノルウェー(12試合 / 6得点)※レンタル

2020:FKボデ/グリムト/ノルウェー(25試合 / 27得点)


【代表歴】
2013:デンマークU-20(5試合 / 0得点)

2016 – 2017:デンマークU-21(3試合 / 0得点)

2014年のプロデビュー以降、
クラブでも年代別代表でも長らく結果が出せない時期が続いていましたが、
2019年にレンタルで加入したスターベクIFで徐々に片鱗を示し始め、
2020年に加入したFKボデ/グリムトで才能が開花する形となりました。

その功績から、
2020年の12月、FIFAが公式サイト上での特集として実施した「A year to remember for five little-known hotshots(世界的にあまり知られていない5人のストライカー)」の一人に選ばれて注目度が上昇しました。

浦和レッズ移籍までの経緯

キャリアハイで日本を選んだ理由

今回の移籍で一番疑問となる点が、
キャリアハイを記録した2020シーズンの直後になぜヨーロッパを離れる決断をしたのかです。

移籍元のFKボデ/グリムトのクラブ公式HPでは以下のようにコメントしています。

「アジア、特に日本で自分自身を試してみたいという大きな願望を持っていた」

引用元:ボデ/グリムトのクラブ公式HP

個人的な見解や感想を交えますが、

日本やアジアで挑戦したい意向であるとのことですが、
「挑戦」する事自体はリスペクトすべき点だと思いますが、
その地でなければならない理由としてはかなり弱いように思えます。

ノルウェーリーグ得点王の看板を引っ提げて、
ヨーロッパで名のあるクラブチームにステップアップすることは十分可能性があったはずです。

その可能性を全て捨て、
UEFAから離れる=トップレベルから退くという事は自身のキャリアにおいてプラスになるのかどうか、
その点が見えてこない点が気掛かりです。

27歳というとサッカー選手としては成熟期に達する年齢です。
(例外的に30オーバーから伸びるケースもありますが一般的には)

そのため、
自身としてこれ以上の伸びしろに限界を感じているのではないか、
その結果、一段階レベルを落とすという選択をしたのではないか、
というようなネガティブな理由もやや推察されます。

その点を加味した結果、
自身にとっては程良い条件であった「浦和レッズ移籍」というような意志決定ではないことを願うばかりです。
(移籍元クラブ側としては適正な条件とは言い難い状況ではあったようです)

クラブとの対立と素行への懸念

浦和レッズ加入決定直前、
所属元クラブのスペイン合宿を無断で離脱する問題行動があり、
その際に『Avisa Nordland』の記者に対して、「もうここにはいられない」と言い残したそうです。

また、『Nettavisen』は、ユンカーが「おそらくクラブのこのケースにおける扱いに不満を抱いている」と伝えていました。

浦和レッズからのオファーが届いた際に、最初はクラブ(FKボデ/グリムト)はユンカー本人の意向とはそぐわない形でオファーの断りを進めようとした等の可能性が考えられ、クラブに対する不信感を持っていたようです。

そういったクラブと本人の間の内情があった可能性があるとはいえ、
かなりの強行手段を取るような側面もあるようなので、
浦和レッズでも同様の行動を起こさないか、やや懸念はあります。

たとえ1シーズン目にブレイクしたとしても、
クラブとの何らかの問題で2シーズン目開始は持たずに離脱してはむしろクラブとしては大きなダメージですね。

(移籍元のFKボデ/グリムトでは2020年に3年契約で加入したものの、浦和レッズへの移籍により1シーズンのみで退団となりました)

浦和レッズでの期待値

カスパー・ユンカー選手の魅力と期待値

カスパー・ユンカー選手の魅力といえば、やはり左足から繰り出される正確なシュートです。

ペナルティエリア内での得点が主で、
正確に流し込む技術やボレーなど様々な選択肢を持っていると共に、
時にはエリアの外からでも強烈なシュートを放っています。

レフティーという点からもファン・ペルシーを彷彿とさせるようなプレイも見せています。

期待値として2桁得点は最低命題であるとして、
チームの危機的な得点力不足脱却の為には、15 – 20得点の活躍は望まれます。

チームとのフィットに関する懸念

上記のようなプレイを特徴としている一方で、
懸念として上がるのは「パサーが必要である」という点です。

動画からもわかる通り、
カスパー・ユンカー選手は一人でドリブル突破してシュートまで持っていくようなプレイスタイルではなく、
パサーからアシストを受けて流し込むことが得意な選手です。

(浦和レッズのかつてのレジェンドであるエメルソンのように単独で得点まで持っていけるタイプではない)

そのため、チームでブレイクするためにはパサーの存在が重要となりますが、
今の浦和レッズにはそういったフィニッシュに直結するような決定的なパスを出せるプレイヤーが少ない状況です。

左サイドの山中亮輔選手は正確なクロスを持っているのでサイド起点のホットラインは可能性を感じるものの、
やはり中央からもしっかりパスを供給できる選手が欲しいところです。

今年J3岐阜に移籍した柏木陽介選手はまさにそのタイプの選手なので、
ピークを過ぎていたとはいえ、
このタイミングで手放してしまった事は今となっては痛手となってしまったように思えます。

今在籍している選手でその点を補うのか、新たな戦力を補強するのか、
カスパー・ユンカー選手を生かすためにはその点が最重要ポイントとなりそうです。

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